食べることは、生きることです – 小さな自然食品の店

小平マナのこだわり

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小平駅南口 – 小さな自然食品の店

小平マナは西武新宿線小平駅南口からすぐのところにある小さな自然食品の店です。

もともとは母、秋保敏子が始めた店です。母が自宅のかたすみを使ってこの店を始めたのは1967年。当時は、食べ物の質や安全性にこだわりを持つ人は少なく、農薬も化学肥料も使わずに野菜を作ろうとする人もまれでした。

体が弱かったせいか、有吉佐和子の「複合汚染」が出版される以前から、食べ物には敏感で、農薬汚染の現状は自分の足で歩き、自分の目で見て知っていました。休みのたびに あちこちの農家をまわり、店を始めてから5年待って、やっと自然農法の野菜を仕入れることができるようになりました。

自然農法は農薬や化学肥料を一切使わない土の力、落葉、枯れ草、雑草など自然堆肥だけで健康な生きている土を作ります。小松菜、人参等の野菜はスーパーより少し高いけれども一味違う美味しさです。葉っぱ一つ、根っこ一つ、もちろん皮をむかないで全部食べるように売ってきました。

今は2代目が引き継ぎ店を経営しています。

小平マナがスタートして50年の間、日本の食料自給率は下がりっぱなしです。国産の良い原材料はますます手に入りにくくなっているというのに「有機」や「国産」表示の食品をよく見かけるようになりました。そうした食品の中にはわずか数%国産原料が含まれているだけのものもあります。「自然食」という名前の普及とともに、自然食の業界が基本的なところを忘れ始めているのではないかと感じています。

分からなくなったら、原点に立ち戻って考えてみる。食べ物がどこからくるのか。そして、どうやって作られているのか…。結局は、安心してすすめられる商品を自分達で一品一品探し、確かめていくしかありません。昔ながらのやり方にこだわり、小さくとも良心的な生産者とお客様の橋渡しをすることで、自然食というより、昔ながら伝わる伝統的なものを守っていかなければと思っています。

お客様のニーズと自らのポリシーのはざまで揺れながらも、これからもずっと伝統的なもの・安全性にこだわり続けたいと思っています。

TEL 042-341-2908 営業時間10:00 - 20:00(日・祭日は19:00まで)
土曜定休

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